情報発信力や消費者への“共感”をクリエイティブすることに長けた存在であるインフルエンサーは、自ら培ったプロモーションのノウハウを所持している、言わばSNS運用のプロフェッショナル。

私たち企業が年間数百万PVものメディアをつくることに苦戦している中で、彼女たちはたった一人の力でそれほどにも影響力をもつ1つのメディアをつくりだします。



そこには目に見えない“苦労”があるということを、私たちは知らなければならないのです ──────



Case2:〈突然の依頼内容の変更〉

〈 インフルエンサーB氏の証言 〉

案件を受ける際の条件を、「現場に行って」「投稿後に」突然変更されることなどがある。投稿に対しての工数を軽視されがち。



─── すみません。私もインフルエンサーの方たちが1枚にどれくらいの工数をかけているのかが分からないんですけど、、

B氏:まず1枚の写真をアップするのに、今までの投稿の流れをみて「次はこうゆうのをあげよう」というスケジュールを事前に決めているんです。写真も何百枚も撮った中から一番良い1枚を選んで、加工も何回もやり直したりしながら。投稿は自分の世界観を壊さないようにすごく気を使っているんです。


─── 知らなかったです。そうなんですね・・・。

B氏:はい。だけど、そこまでこだわりを持ってやっているというのが、なかなか分かってもらえていなくて。突然依頼の内容が変わったりすると、それまで考えていた自分のスケジュールが壊れてしまうし、変更内容も大幅な変更があったりして。本当に、困るんです。


─── 例えば、今までにはどんなことがあったんですか?

B氏:例えば旅案件を受けたときに、依頼文には「2泊の旅行中に5回の投稿」という記載があったんです。「それならできるな」と思って、お仕事をお受けしたんですけど・・・


─── まさか・・・

B氏:「2泊中に20回の投稿をしてほしい」と言われて。


─── 2泊中に20回・・・!??それはいくらなんでも・・・

B氏:普通に考えたら、そうですよね。でも、そういうことが実際にあったんです。


─── それはもちろん断ったんですよね?

B氏:さすがにそのまま言われた通りにはできないと思ったので、いくつかもっていたSNSアカウントの合計投稿数というかたちで交渉して、納得していただきました。


─── 神対応ですね・・・。

B氏:当日のことで、まったく交渉を受け入れないというのは相手も困ると思いましたし、お互いにとって一番良いかたちでお仕事ができればこちらも気持ちよく投稿できるので。


─── Bさんの機転でなんとかなったようなものですね。。


LAST RESORT

今回の解決・改善POINT


*言われたことをそのまま受けてしまうのではなく、できないことは「できない」と伝えられる勇気をもつ。

*「できないこと」と「できること」を明確に伝えて、歩み寄れる部分を自分から提示して交渉する。



企業のインフルエンサーへの認識は、まだまだ甘いのが現状です。間に入ってディレクションするプロダクションを通じていても、インフルエンサーのことをきちんと把握できていないプロダクションから仕事を受けてしまうと、こうした事例は起こります。




自分がもし、こんな場面に直面したら?

フリーランスとして自分の世界観を発信していくインフルエンサーになるためには、素早く状況を判断し、「自分の世界観を守りながらも、相手のことを考えて、自分で最善の策を生み出すことができるようになる」ということがもっとも大切です。リデルでは、まだまだ生まれたばかりのインフルエンサーという存在が、フリーランスとして個人の可能性を最大限に発揮できるような社会を目指し、活動しています。





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