企業だけではなく、SNSによって個人も“共感”を得られるようになった昨今、多くのユーザーから支持されるようになったインフルエンサーの『クリエイティブ』に注目が集まっています。

これまでは、インターネットにユーザーが集まることから企業にとって「WEBサイト・HPは必要不可欠」と言われてきました。それが今では、ソーシャルメディアに多くのユーザーが集まるようになったことで、企業のSNSアカウントはこれまでのWEBサイト・HPと同等の重要性を持つようになりました。

今やインフルエンサーは、自分のアカウントで企業のプロダクト・サービスをPR・プロモーションするだけではなく、企業アカウントのプロデュースまでも行い、その活動の幅はここ数年で急激な広がりを見せています。


そんな中で、今後重要となっていくのは
『企業と個人(インフルエンサー)の共創』


そうした時代を見据えた上でお互いへの理解を深め、お互いにとって有益なプロダクトを生み出している企業とインフルエンサーは、どのような視点をもって活動をしているのでしょうか?

今回は、『企業とインフルエンサーの共創』を実現する株式会社アニウェアのマーケティング担当者2名と、当企業アカウントのライブ配信を担当するインフルエンサー・中島絢乃さん(@nakajima_ayano)をお招きし、お話を伺いました。

フォロワー数1.3万人強、『@supergroupies』のライブ配信

左から:ソさん / アニウェア 広報、日下部さん / アニウェア 広報
アニメを取り入れたオシャレなファッションアイテム(アニメバウンド)を展開する『SuperGroupies』。「ファッションにアニメを!」というコンセプトのもと、これまでのアニメ好きのイメージを払拭するファッション性の高いアイテムを展開する。


2018年5月でアカウント運用開始から1年を迎えた株式会社アニウェアが提供する『SuperGroupies』のインスタグラムアカウント@supergroupies。今となっては1.3万人のフォロワーを有する人気アカウントですが、これからは更にファンたちとのコミュニケーション・関係構築を目的としたライブ配信でインフルエンサーとの“共創”を図っていくのだと言います。


─── ライブ配信、好評みたいですよね。インスタと言えばファッション、ビューティーなどの憧れライフスタイル系が多い中、アニメというジャンルがこれだけ盛り上がっているのはすごいですよね。

ソ:そうですね。ライブ配信の効果も実感してきていて、社内でも「もっとライブ配信を取り入れていこう」という流れになっています。


─── ライブ配信で効果を感じたのはどんなところですか?

ソ:いつもは新商品に関するライブ配信をしていたので、さまざまなPRが同時に動いていて、何の影響でその商品が売れているのかが分かりにくかったんです。でも「季節もので今動きのない商品」を出したら、効果が実感できるのではないかと考えたんです。それを試みたのが、浴衣特集の回でした。

日下部:そうしたら、それまで全く動きがなかった浴衣が動き出したんですよね。

ソ:そうなんです。ライブ配信をしたのは5月だったので、実際に浴衣が売れはじめた時は社内でも「この時期に浴衣って売れるの?」なんて話も出たくらいでした。浴衣って季節ものだし、本来そんな時期に浴衣が売れることなんてないので。


─── なるほど。それで売れたら原因は明確ですよね。

季節外れなアイテムが売れたワケ


─── でもなぜそんな時期に浴衣が売れたんでしょうね?

ソ:やっぱりライブ配信を観ていた方に売れたんだと思います。その時に紹介した浴衣は、キャラクターの要素をパッと見は分からないような、すごく細かいデザインをしていたんです。それをその回では、動画の中で分かりやすく紹介しながら進行をすることで、フォロワーの方もすごく反応してくれていたんですよね。

中島:そうですね。それと浴衣特集の時みたいに、同じカテゴリで紹介していくと比べることもできるし、すごく良いなって思いました。


左から:中島絢乃さん / インフルエンサー、倉園 / LIDDELL PRST担当
『SuperGroupies』のインスタグラムアカウント(@supergroupies)のライブ配信を担当するインフルエンサー・中島絢乃さんと投稿ディレクションを担当するLIDDELL株式会社PRST担当者・倉園。



─── なるほど。その時のコメントとか、いつもと違ったところはありました?

中島:後ろにモニター出したりしてましたよね?

ソ:そうですね。紹介している商品の画像をうしろのモニターで表示して、何を紹介しているのかが一目で分かるように進めていましたね。

中島:あと周りにそのアニメのグッズとかを置いたりなんかして。


─── そうしたらインスタグラムの通常投稿と同じように、一目で何をやっているかが分かる画づくりが必要なのかもしれませんね。簡素な白の背景でやるだけじゃなくて。

日下部:確かに、途中から観た人も分かるようにする配慮は必要かもしれませんね。


─── そうですよね。他に印象に残ってる回はありますか?

中島:この前のサンダルも良かったですよね。

ソ:そうですね。浴衣の件があったので、社内でも「本当にライブの効果で売れているのか、ちょっと確認してみよう」という流れになったんです。それで出してみたら、サンダルも本当に売れたので驚きましたね。


─── それは何月頃ですか?

ソ:サンダルは5月です。その時は女の子3人でワイワイ「これ欲しい!」っていうのをすごいテンションでやっていたんです。だからその時、楽しそうだから観てる人もいるのかなって思いました。


─── ユーザーは女の子が多いんですか?

ソ:圧倒的に多いですね。


─── そうなんですね。女の子が女の子同士でワイワイ話してるのを見て楽しいんですか?

中島:たぶん、「アニメのことを話してる女の子」っていう画があまりないんですよ。

日下部:それを企業主体でやってるっていうのも、新鮮なんだと思います。


─── ワイワイ楽しい感じが、閲覧者にも伝わって共感しやすくなるんですね。

倉園:あと配信中に付けている名札もいいですよね。観てくれている皆が名前を覚えて、呼んでくれるようになりましたよね。


─── 名札…?デジタルだけど、結構アナログなんですね。名札つけるとか、背景に画像を出すとか、グッズを置くとか。

中島:なんか番組っぽくなくて、素人っぽくない、ちょうど間くらいが良いんだろうなって思います。


─── 間って、どのくらいのさじ加減ですか?

中島:カメラワークとかだと思います。ただポン、ポンって画を変えるだけじゃなくて、喋ってる人がスマホを片手に動いていって「ここが見たいんですね〜」って言いながら見せていくのが臨場感もあって良いんだと思います。


ソ:この前のサンダルの回で思ったのは、商品を実際に試着する中島さんを見て「これなら私にも履けるかも」って思えるんじゃないかなって思いました。写真にもあるんですけど、動画だとよりリアルに感じられるんだろうなって。


─── 動画になると、圧倒的に情報量が違いますもんね。音からも素材とか、質感を感じとれますもんね。

倉園:なんか友達に紹介してもらう通販番組みたいですよね。しかも自分も参加しているような感じで。テレビだと見ているだけだけど、ライブ配信はお客さんの立場からもコメントしたり、リアルタイムで参加できるから。

日下部:そうですね。「このアイテム着てみて!」とか、結構リクエストもきますよね。ちゃんと答えると「ありがとうございます」ってお返事がもらえたり。

中島:やっぱりコメントを読んだ方がみんなも反応してくれるので、コメントも大事ですよね。

ソ:そうですね。視聴者の方が気になるところをコメントで的確に質問してくれるんですよね。「身長何センチ?」とか「サイズは?」とか。


─── なるほど…、コメントが「売れ」の重要なファクトになっているんですね。





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1年間のインスタグラム運用で集まった1.3万人のフォロワーに向けて発信する“ライブ配信”というコミュニケーション機能は、より身近に、まるで自分ごとのように共感し、商品購入を検討することができる画期的な販売方法です。ポイントになるのは、『楽しく、売り手と買い手が関係し合う』ということ。 記事の後編では、この施策において最も重要な“熱”についてディスカッションしていきます。


>>SESSION/ SuperGroupies × @nakajima_ayano ー後編ー