…それは、それぞれのインフルエンサーがもつ世界観を壊す『指定が多い案件』です。


フォロワーたちは、インフルエンサーがもつクリエイティブや情報、世界観が好きで、更新を待ち望んでいます。それにも関わらず、企業が発信したい情報を詰め込んだだけの一方通行な情報が流れてきたら、そのインフルエンサーをフォローしているフォロワーたちはどのように感じるでしょうか?


企業はインフルエンサーのつくるメディアに『タイアップして紹介してもらっている』ということをしっかりと認識しなければなりません ──────



Case:9〈投稿の指定が多い〉

〈 インフルエンサーI氏の証言 〉


企業から依頼のあったトラベルの案件。事前に投稿に対する指定の共有がなかったので、そのつもりで現地に到着したが、撮影場所などの指定が細かく入り、自分の思うような写真を撮らせてもらえなかった。




─── いきなり言われるって言うのが困りますね…

氏:そうなんです。事前に共有された依頼書にそういう指定がある記載もなかったので、いきなり細かい指定が入ってビックリしました。


─── やっぱり、指定が多いと投稿に支障が出ますか?

I氏:出ます!私たちは全体を見たときの並び順だったり、色味のトーンだったり、プロフィール画面を見たときの統一感を意識して日々の投稿をしているんですよ。それを『この画』と『この画』って言う風に縛られてしまうと、自分の日頃の投稿イメージに合わない投稿をそこに入れなければいけなくなるんです。


─── なるほど…。

I氏:例えば、普段黒っぽいシンプルなイメージの投稿をしている人が、いきなり緑いっぱいの鮮やかな投稿をしたらおかしいじゃないですか。


─── 女性誌の『non no』に『小悪魔ageha』を混ぜる、みたいなことですよね?

I氏:そうです!


─── それはちょっと読者がビックリしますよね…

I氏:でも私たちからしたら、それと同じことなんです。


─── よく分かりました。インスタグラムのアカウントは1つの雑誌で、そこに「タイアップさせてください」って企業は頼んでいるんですもんね。そしたらそのタイアップする雑誌の世界観に合わせるのが当たり前ですよね。

I氏:そうやって理解をしてもらうのが、難しいんですよね…。


─── なるほど…。たかがSNSと思って簡単に考えちゃうんですかね…。Hさんがやりやすい案件ってどんな案件ですか?

I氏:それはもう、指定が殆どない 自由度の高い案件 です。自分の世界観に合わせて投稿ができるのでやりやすいし、自分の好きな世界観=フォロワーさんの好きな世界観なので、PRの効果っていう部分でもそっちの方が良いんですよね。


─── 新しく生まれたものだから、企業側もどう対応して良いのか分からない部分もあるんでしょうね。








LAST RESORT


*事前に投稿の規定内容を確認する

*歩み寄れる部分を探して交渉する



企業側がインフルエンサーへの理解を深めなければいけないことももちろんですが、インフルエンサーとしてできることは、事前に投稿に纏わる規定内容を確認しておくこと。

そして、それでも起きてしまった場合には、インフルエンサー側も歩み寄れる部分を探し、『なぜ駄目なのか』という理由を明示して交渉をする。


これからは、企業とインフルエンサー(フリーランサー)が 対等の立場で “共創” していく時代。

企業とインフルエンサーが同じ方向を見て、ひとつの“仕事”として意識を高めることができれば、企業もインフルエンサーもお互いの見え方は変わっていくのだと考えます。







自分がもし、こんな場面に直面したら?
フリーランスとして自分の世界観を発信し自立/自律するためには、「自分の世界観をしっかりともつ」ことが最も大切です。リデルでは、まだまだ生まれたばかりのインフルエンサーという存在がしっかりと自立/自律を成し、フリーランスとして個人の可能性を最大限に発揮できることを目指し、活動しています。




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