「可愛いから」「綺麗だから」
そんな風に見られがちなインフルエンサーたちは、これまでSNSの投稿に際しても、さまざまな工夫や思考を巡らせてきています。彼ら彼女たちは、そうした地道な努力のもとに得た影響力を“スキル”として、企業にも提供してくれているのです。

今後は、SNSの運用やクリエイティブ制作において知見をもつインフルエンサーを信頼し、個人と企業が対等に一つのプロジェクトを進めていく時代がすぐそこまで来ています ──────


Case:12〈SNSで共感性の高いクリエイティブが理解されない〉

〈 インフルエンサーL氏の証言 〉

企業から依頼されてSNSアカウントの投稿写真の撮影代行を引き受けたが、SNSウケを意識して納品した写真に対してなかなか理解を得られず苦労した。

─── SNSだけの特徴みたいなものがあるんですか?

L氏:そうですね。やっぱり“SNSでウケが良いもの”があるんです。なのでSNSのクリエイティブ関係のお仕事の時は、そういうのも意識して作っているんですけど、感覚で作っているところも大きいので、分かるように伝えることに苦労することがよくあります。


─── 確かに写真とか画像のクリエイティブって言語化して説明するのは難しそう…。

L氏:できるだけ分かりやすく説明しているつもりでも、怪訝そうに顔を歪められてしまって「あまり納得いかなかったのかな?」って……


─── なるほど。きっと伝え方もあるのですかね…


L氏:それもあるかもしれないです。でもやっぱりSNSがまったく分からない企業の方も多いので、そういう方達にいくら説明しても理解してもらうことはできないのかなって思いました。


─── そうなんですね。そのあとどうなったんですか?

L氏:その後もなんとなく腑に落ちなくて、メールでできるだけ分かりやすく長文で説明を送ったんですけど、ちゃんと伝わったのかは分からないままです。





LAST RESORT

今回の解決・改善POINT


*抽象的な伝え方ではなく、具体性のある伝え方を意識する

*企業の見据えているターゲットを視野に入れたクリエイティブのプレゼン

*主観的な表現はNG


「SNSを知らないから」「感覚的なものだから」
企業側にも、確かにそうした一因があるかもしれません。

しかし、相手に『分かるように説明して納得してもらう』ということは、こうしたクリエイティブの仕事に就く上では避けて通れない道であり、身につけなくてはいけないスキルでもあります。あなたが企業の求めるターゲットを獲得するために、“どんな考察をもってそのクリエイティブを作成したのか”をあなた自身がSNS運用を通して培ってきた知見とともに、説明する必要があるのです。

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「なんとなく・感覚で」ではなく、
「意図的にそうした意味」を伝えること。

「こうした方がSNSは反響が良いです」ではなく、
「ここをこうすることで、SNSではこういった効果が得られる」といった仮説を伝えること。

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企業には、SNSに関する知見や技術はありません。
しかしながら、だからこそSNS運用の知見と技術を持つインフルエンサーに依頼をしているのです。

分かってもらおうとする努力を怠った時点で、相手に理解をしてもらうことは不可能です。今後は「どうしたら伝わるのか?」「どう伝えることで相手が納得できるのか?」という部分を考えてプレゼンができるようになると、今後の活動にも役立つのではないでしょうか。


自分がもし、こんな場面に直面したら?

リデルでは、まだまだ生まれたばかりのインフルエンサーという存在がしっかりと自立/自律を成し、個人の可能性を最大限に発揮できることを目指して、活動しています。






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