SNSの使い方

─── SNSは、インスタグラムの他にも使っているんですか?
杏乙:ツイッター(@nekota_2)もひっそりとやっていて、“過去の今”を投稿しています。一年前の今日だったり、三年前の今日だったり。
─── 基本的にSNSと言えばインスタグラムなんですね。投稿以外にも使うことはありますか?
杏乙:そうですね、使います。個展の情報だったり、行きたいカフェの情報を調べるのに使います。
─── 2013年から投稿を続けていて、フォロワーがグッと増えたタイミングはありましたか?
杏乙:2年前、私のアカウントの紹介をする記事がメディアに掲載された時に、一気に増えたことがありました。そこからは少しずつ、増えたり減ったり、減ったり増えたりを繰り返していました。
─── 杏乙さんのアカウントのフォロワーは若い女の子が多い印象があります。
杏乙:そうですね。展示会をするとやっぱり10代、20代の子が多いです。
─── コメントとかDMも結構来ますよね?返してますか?
杏乙:基本的にはどちらも返すようにしています。
─── フォロワーとのコミュニケーションも大事にされているんですね。
普段のお仕事、イラストのお仕事

─── 杏乙さんは、イラスト以外にもお仕事をされているとか…
杏乙:イラストが本業ですが、それ以外にも写真関係の仕事をしています。
─── なるほど、そうなのですね。普段のイラストのお仕事では、どんな活動をされているんですか?
杏乙:主には自分自身の作品を絵や本として展示/販売しています。

─── DM等でもいろいろな依頼が来るんじゃないかと思うんですけど、インスタグラム経由ではどんなお仕事を受けることが多いですか?
杏乙:インスタグラム経由では、企業様の新商品に関連する形で絵のお仕事をさせていただくことが多いです。企業様からのご依頼に基づいて、自身の作風とご依頼内容を融合させたイラストを描きます。
─── 普段の作風とはまた違う作品ができそうですね。
杏乙:そんなことはなく、むしろインスタグラムを見て声をかけて下さっているので、「いつもの感じで描いて欲しい」と言っていただけることが多いです。
─── やっぱり仕事で描くとなると、大変ですか?
杏乙:毎日投稿しているイラストは、自分で描いて自分でOKを出します。でも企業様等からご依頼いただく場合は、自分で描いて他人のチェックが入るので新しい視点や気づきがあり新鮮です。とても楽しくお仕事をさせていただいています。
─── そういうやりとりも杏乙さんにとっては「楽しい」んですね。
〈番外編〉『最後に、、』の巻。

知っている人は、知っている。当メディアの人気コンテンツから、杏乙さんに“ちょっと変わったSNSの質問”をしてみました。
─── 明日インスタグラムのフォロワーが0人になっていたらどうしますか?
杏乙:逆にホッとしちゃうかもしれないです。最初に戻ったような感じで。それでもまた1から投稿し続けると思います。何も変わらないですね。
─── もしもSNSがなかったら、その時間を何に使いますか?
杏乙:なくても描いてますね。同じです。
─── フォロワーが100万人になったら、その喜びを一番最初に誰に伝えますか?
杏乙:お姉ちゃんに「100万人になっちゃった」って言うと思います。お姉ちゃん、大好きなんです。
─── 一つだけ特殊な能力がもらえるとしたら、どんな能力が欲しいですか?
杏乙:考えていることが目に見える。そうしたら、ずっと見ていたいですね(笑)
─── イラストのお仕事を通して、一番印象に残っているのはどんなことですか?
杏乙:やっぱり展示会に来てくれた子がくれたお手紙がとても嬉しくて、心に残っています。何度も読み返したりして。やっぱり手書きのものは、自分だけが見られる特別感があって好きなんです。
─── 明日地球が滅びるとしたら、最後に何を投稿しますか?
杏乙:…好きな人に向けて、その人のことだけを想って、描いちゃいます。
─── 最後に、今後の目標はありますか?
杏乙:1個達成した夢は、「本にすること」だったんです。でもそれは2年前に叶ったので、次は……「絵本を描きたい」です。
あとはもう描き続けたいです。これからも、ずーっと。

─── 杏乙さん、ありがとうございました!
ひとつひとつ丁寧に、じっくりと考えながら一つ一つの質問に答えてくださった杏乙さん。イラストと言葉を巧みに使い、多くの女の子たちから共感を集める彼女のインスタグラムの投稿は、どれも考えさせられるものばかり。しかし、こうしてふと立ち止まって深く考えることで、多くの気づきを得ることができるのが彼女のクリエイティブの魅力。これから彼女が歳を重ねていくたび、環境の変化と共に変化を帯びる彼女の投稿をこれからもそっと見守っていきたい、そんなことを思う穏やかな時間でした。
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