インフルエンサー 兼 グルメライター:ミスター黒猫

パンケーキを日本一実食/スイーツ·カフェ巡り【ミスター黒猫】さん(@mr_kuroneko) • Instagram写真と動画



─── 黒猫さんといえばパンケーキだったり、特徴的なライティングが印象的ですけど、ブログをはじめた当初から今のような書き方だったんですか?

ミスター黒猫:最初の頃に書いていたブログは恥ずかしくて消しました。もう最初の頃のブログは黒歴史なんです。思い出すと恥ずかしくて…。


─── え!もったいない…!

ミスター黒猫:消してしまったのは、よくあるウンチクみたいなのを書いていたからなんです。グルメって好みがあるじゃないですか。私が食べて「うっ、甘すぎる…」と思ったものでも、他の甘いものが好きな人にとっては好きな甘さかもしれない。それなのに私が感じたことをそのまま書いてしまったら、その人にとってはすごく好きなお店になるかもしれないのに、お店との出会いを奪ってしまうことになるじゃないですか。それである時からウンチクを語ってた自分が急に恥ずかしくなって、全部削除しました。


─── 結構前ですけど、口コミサイトのレビューも書かれていましたよね?

ミスター黒猫:かなり前にやっていましたけど、今はやっていません。それこそ口コミはその人の主観で変な先入観を与えてしまうので。


─── それはありますね…。では黒猫さんがお店を探す時に使うのはインスタですか?

ミスター黒猫:そうですね。例えば「表参道カフェ」で検索して、美味しそうなお店を探します。東京近辺はもう行き尽くしているので調べることは滅多にありませんが、知らない土地に行く時は必ず調べます。


─── 写真がくれる情報って意外と多いですよね。

ミスター黒猫:写真はその人の判断で選べるから良いなと思います。その写真を見て「美味しそう」と思うか「美味しくなさそう」と思うかはその人次第なんですよね。




ミスター黒猫:グルメは年齢問わず楽しめるジャンルというのもあって、共感を得やすいジャンルだと思います。でも味の好みの話になってくると本当に難しいんですよ。だから私は自分の主観で味の表現はしません。自分がそう感じても、他の人にはまた違う感じ方があるので。


─── 確かにそうですね。

ミスター黒猫:だからと言って「美味しい」とかストレートすぎる表現でも今度は嘘っぽく聞こえてしまったりするから、今は自分独特の表現で気持ちが伝わるように書いています。


─── 黒猫さんの「パンパンパンケーキ♪」っていうお決まりのフレーズが大好きなんですけど、冒頭の書き出しを読んだだけで楽しそうな雰囲気とかでウキウキしている想いが伝わってきますよね。

ミスター黒猫:書き出しを決めてしまったから、他のものを載せる時はすごく考えないといけなくて大変な思いをしているんですけどね…(笑)


─── でもあの書き出しを見れば記名記事でなくても「あ!黒猫さんだ!」って分かるから、それって凄いことだなって思います。

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パンパンパンケーキ♪ 【期間限定】 🍓苺と塩生クリームのパンケーキ🍓 ♪ 人気メニューの多いvoivoiさんですが 中でもTOPクラスの人気の 苺と塩生クリームの組み合わせ! じっくり丁寧に煮込んだ苺ジャムと苺ソース そこに甘塩っぱい塩生クリームで ウマウマMAXひゃっほー! ♪ この時期これを味あわないと 後悔するにゃー😺 ♪ #カフェ巡り #カフェ #cafe  #카페 #カフェめぐり #カフェスタグラム #카페스타그램 #パンケーキ #pancake #pancakes #スイーツ #sweets #핫케이크 #팬케이크 #🥞 #いちご #strawberry #東京カフェ #東京パンケーキ #パンケーキママカフェvoivoi #voivoi #黒猫散歩 #黒猫食べ過ぎ

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─── それと黒猫さんは、企業が運営するメディアで執筆する際もSNSやブログと同じような口調で書かれていますよね。

ミスター黒猫:そうですね。本来ライターさんに依頼をする案件は、書き方にルールがあるじゃないですか。「です・ます調で書いてください」とか。


─── 結構ガッチリ決まっていることの方が多いですよね。

ミスター黒猫:そうですよね。でも私は最初にお仕事の依頼をいただいた時も「いつも書いている感じで書かせてもらえるなら」という約束で受けています。今はいくつかのメディアで依頼をいただいていますけど、どこも基本的なルールのみで、いつもの口調で書かせてもらっています。だからそういう意味でいうと、私はちゃんとしたライターではないんですよね。


─── “依頼されたものを依頼された通りに仕上げるライター”ではない、ということですよね。

ミスター黒猫:SNSを通じて仕事をするってそういうことだと思うんです。細かく決められてしまっている記事は、誰が書いても同じような記事になってしまうから、私が書く意味がなくなってしまうんです。そういう内容だったら、そういう記事を書くのが得意なライターさんに頼むのが一番良いですからね。私は私の表現で『ひとつひとつの記事に魂を込めて書く』というのを徹底しています。





インフルエンサーと企業、インスタグラムのはなし

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─── ライター活動以外に、SNSを通してお仕事の依頼を受けることはありますか?

ミスター黒猫:新しいお店のレセプションパーティーに招待されて、純粋に新しいお店が気になるから行くことがあります。でもそういうパーティーは「この角度で撮ってください」と言わんばかりにライトとか並びがセッティングされているんです。そうすると、みんな並んでいるスイーツを同じように撮るんですよね。


─── みんな同じような写真になってしまいますね…

ミスター黒猫:だから私はその場で写真も撮るし食べることもするけれど、そのお店がオープンしてからも必ずお店に足を運ぶようにしています。やっぱり実際に行かないとそのお店の良さは分からないし、運ばれてきてすぐの「一番美味しそうな瞬間」が分からないじゃないですか。


─── 確かに大勢の人が集まるイベントやパーティーだと、お料理も出来たてで食べられることって少ないですもんね。そういうところにも黒猫さんのこだわりが感じられますね。

ミスター黒猫:そういうこだわりがあるのも全ては「食べることが好き」だからなんです。そうやって自分が本当にいいと思ったものだけを投稿してきたからこそ、SNSでも色んな人に投稿を見てもらえるようになったんだと思っています。


─── そういう努力があってこそなんですね。

ミスター黒猫:でも最近は色々なインフルエンサーが増えているから、これからはどのインフルエンサーが純粋なインフルエンサーなのかを企業は見る必要があると思います。数百、数千っていう“いいね”が付いている投稿でも、1日に何万件も“いいね”をしに行っているアカウントには、ただの“いいね返し”が付いているだけの可能性もあるんです。


─── “いいね返し”とか“フォロー返し”もよくありますよね。

ミスター黒猫:なのでそういうのを抜きにして、純粋にその投稿を見て“いいね”してくれている人がどれくらいいるのかを見抜けるようになっていかないと難しいと思います。インフルエンサーマーケティングの会社も、ここ数年で増えているじゃないですか。そういう選別ができる企業が後々残っていくんじゃないかな、と思っています。


─── 確かに、そうですね。どんどんインスタのシェアが広がっている今、これからより一層そういう目利きが重要になってきそうですね。

ミスター黒猫:日本はインスタの普及も一番遅れているんですよね。海外ではもう“いいね”を貰うために無茶なことをしてニュースになるくらい社会現象になっているじゃないですか。でも日本にはそういう人はいないんですよね。だからインスタはこれからもっと広がっていくんじゃないかなと思います。




これからのこと、やりたいこと



─── 今はグルメライターとして色々なお店に足を運んでいると思うんですけど、今までの活動を活かしてやりたいことはありますか?

ミスター黒猫:今考えているのは、パンケーキが好きな人とパンケーキを提供するお店のマッチングができたら良いなと思っています。それがまだどんな形で実現できるのかは分からないんですけど、そういう活動をしていきたくて『パンケーキ総研』を立ち上げたんです。


─── それも立ち上げるに至った経緯があるんですか?

ミスター黒猫:この間、チャリティーでパンケーキのお店とのコラボイベントを開催したんです。その時はA店のパンケーキにB店のソースをかけて提供するというようなちょっと面白いイベントだったんですけど…


─── 夢のようなコラボですね…

ミスター黒猫:そのイベントでは、私も従業員として会場で整理券を配っていたんです。


─── え!そうなんですか!?

ミスター黒猫:会場に来た人はまさか整理券を配っている人が黒猫だとは思っていないですから、イチ従業員として参加させてもらったんですけど、それも最初の方は正直「面倒くさいな」とか「忙しくて嫌だな…」なんて思ったりしていたんですよ。


─── イベントも規模が大きいと大変ですよね…

ミスター黒猫:でも整理券を配っていると、来てくれた女の子が『黒猫さんの投稿が大好きで今日来ました!』とか、そういう話をしてくれるんです。その子は私が黒猫だってことを知らないで話してくれているんですけど、それが本当に嬉しくて、涙が出そうになって。


─── 何年も欠かさずに投稿を続けてきたからこそ、響くものがありますよね…

ミスター黒猫:もうその時の気持ちがずっと心に残っていて、忘れられないんです。だからこれからは、そういうパンケーキやスイーツが大好きな子たちと美味しいパンケーキのお店の出会いの場をもっと提供していけたらいいなと思っています。


─── 今後は黒猫さんと同じようにスイーツが大好きな子たちの為に、活動されていくんですね。


















─── 黒猫さん、ありがとうございました!



「食べることが好き」そんな純粋な気持ちをキッカケにはじまった黒猫さんの“発信活動”は、ブログから始まり、ツイッター、インスタグラムと12年もの間さまざまなツールを用いて続けられてきました。今ではインスタグラム4万2千人、ツイッター1万7千人というフォロワーを抱える黒猫さんは、特徴の違うSNSを多方面に使いこなし、今後はSNSからも飛び出して私たちに“食べる幸せ”を届けてくれることでしょう。





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