───笹岡さん、芸能界にいらっしゃったんですよね?

笹岡さん(以下敬称略): 中学の頃ニコラでモデルをして、高校時代も芸能活動OKの学校だったので、コンスタントにお仕事をいただいていて。卒業してこれからどうしようかなという時に、芸能活動していくか決め兼ねていて。とりあえず短大に進んで、その2年のうちに決めようと思っていたんですけど、そのままあっという間に過ぎました。20歳の時に契約を更新するのかしないのか、っていうタイミングでもう一回考えて、辞めることにしたんです。


───なぜ辞めたんですか?

笹岡: なんでですかね…。あまり自分に自信がなかった(笑)。


───え…! 可愛いのに…。

笹岡: 自分よりも若くて才能のある新人がどんどん出てくるわけで、身を置いていると、いろんな状況が見えてくるじゃないですか。そうなると仕事としていくのは違うかなと思って辞めたんです。


───でも、そのあとにアパレルに転職したのはなぜなんですか?

笹岡: 今勤めているROSE BUDに入ったのがちょうど19歳の、事務所を辞める直前です。当時、自分についてくれていたスタイリストさんが可愛いブーツを履いていて、それどこのですか?って聞いたときROSE BUDというお店だと教えてくれたんです。当時私、109でしか買い物したことがなくて(笑)、そんなセレクトショップとか行ったことないし、その頃の私にとってはお姉さんが行く場所というイメージだったんです。実際にお店に行ったら可愛くて!


───それで働こうと?

笹岡: お店に行った時、スタッフ募集してますみたいな店頭のポップをなんとなく見ていて、事務所を辞めた時になんか働かないと、と思って応募したんです。


───最初は販売員として働きはじめたのですか?

笹岡: はい、8年くらいやりました。ずっと渋谷の本店にいたのに、あるとき他店舗への異動命令が出て…・。それが27歳の時でそもそも販売員をいつまでやろうかなと思っていた時期で。私、店長には向いていないタイプなんですよ。お店の売り上げだけではなくて人を管理しないといけないっていうのが向いてないタイプなんで。その頃は店舗から本部に行くのはあまり確立されていなかったので、会社を辞めて他に転職しようかなと思ってたんです。そうしたら、本部に来ない?って声をかけてもらって。


───タイミングよく言ってもらえたんですね。本社ではどんな仕事をしてるんですか。

笹岡: 本社の中で自分ができそうなことだとWEBとPRが向いているかなと思っていて。今はWEBまわりを担当していて、ECのコンテンツ制作をしたりSNSを更新したりしています。

撮影/芹澤信次

インスタの私らしいこだわり

───仕事でもプライベートでもインスタに触れる機会が多いってことですよね。ご自身のアカウントはどんなきっかけで始めたんですか?

笹岡: 始めたのが2013年で、その頃はツイッターみたいな感覚で、「今、居酒屋で飲んでます」くらいの何も考えず写真を撮っている感じだったんです。知り合いのストリートブランドで働いた友達がやり始めていて、それをみて始めたんですよね。アパレル関係の人はやっていたけど、それ以外の友達は、「え、何それ?」みたいな感じでした。

───確かに、そんなに浸透してなかったですよね。

笹岡: もう今は日々に根付いてますね。

RISA SASAOKA/笹岡 莉紗さん(@sasarisa0110) • Instagram写真と動画

───フィードを見ると、ファッションからコスメ、フードといろいろありますね。

笹岡: よく聞く話だとワンテーマでやった方がいいっていうのは聞いたりもするけれど、自分はそれができなくて。好きなものが多いというか。音楽も好きだし、新しいところも行きたいし、洋服も好きだし。だからバラバラなんです(笑)。


───でも、テーマは多くてもバランスがよく見えますよ。写真のテイストに統一感があるからですかね?

笹岡: 加工はいつもVSCOでやっていて、フィルターはいつも一緒にしていますね。一定期間やって、気分が変わったら別のものにして。気分屋だから変わっちゃんうんですよ(笑)。ずっと同じ方のほうが多いと思うんですけど。


───確かにちょっとずつ写真のテイストが変わってる…!今はこの加工がマイブームなんですね!

笹岡: トレンドっていうのもあると思うんです。全画面でやるか、周りを白くするかとか。今はあまり加工しすぎないのが流行りなのかなと、なんとなく思っていて。VSCOのフィルターだと大体6くらい。いじっているんだけどいじっていない風というか。


───VSCO以外に使っているアプリってあります?

笹岡: UNUMっていうアプリがあって、これを使って9枚とか12枚とか並んだときに、どう見えるかなっていうのは確認してからあげるようにしてます。どうしても自分の頭の中だけだとイメージしずらいというか…。


───どの写真もおしゃれですよね! 笹岡さんのおしゃれソースってなんですか?

笹岡: なんだろう…。海外のインフルエンサーのインスタは見ているかも。色の使い方が綺麗な@wuzg00dという方のアカウントだったり、ハイブランドのインスタとかですかね。


───投稿でこだわっていることってありますか?

笹岡: 一日一回は更新しようかなとなんとなく思っていて。もちろんできない日もあったりはするんですけど、積極的にしようとは思っています。


───あげないと!みたいに辛くなったりしません?

笹岡: 仕事が忙しかったり、上げるネタがなかったりとかそういう時もあります。でも、仕事でもインスタはしょっちゅう見ているし、そんなに辛くはないです。


撮影/芹澤信次

───今まででフォロワーの反応がよかった投稿って何ですか。
笹岡: え〜! なんだろう…! なんかやっぱり結婚式関係のものとか、旦那と旅行に行ったときのツーショットとか、ですかね。


───みんな見たいんですよ!

笹岡:あんまり出さないからかもしれないです。


───フォロワーの中には、やっぱり芸能界時代のファンの方もいるんじゃないですか?

笹岡: 「見てました」というコメントもいただきます。5年間くらいやっていたドラマがあって、そのときに共演した子とか、モデル時代の友達と会ったりしたときの写真をあげると、懐かし〜!みたいな感じになりますね。


───そういう投稿のとき、フォロワーが一気に増えそうですね。

笹岡: そうですね。フォロワーが多い人にストーリーでタグづけしてもらうと、バババって増えるというのは実感としてありますね。そういう増えるタイミングがときどきあるんです。





>>後編に続く>>